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ドクターインタビュー

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聞いて納得・知ってて良かった!泌尿器科・泌尿器系の病気について


中根 明宏(なかね あきひろ)Dr.
【所属】泌尿器科/小児泌尿器科
【資格】
  • 臨床研修指導医
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医
  • 日本小児泌尿器科学会認定医
  • 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定
  • 日本内視鏡外科学会技術認定
  • 日本泌尿器科学会泌尿器ロボット支援手術プロクター認定
  • 日本ロボット外科学会 ロボット手術専門医 Robo-Doc Pilot認定医(国内B級)
  • 名古屋市立大学大学院医学研究科地域医療教育研究センター准教授

泌尿器科の特色について教えてください

お子様からご高齢の方まで尿の通り道に関わる幅広い疾患に対応できる点です。過活動膀胱(かかつどうぼうこう)をはじめとする排尿のトラブルから、腎臓がん、前立腺がん手術などの高難易度治療まで、大学病院と遜色ないレベルで行うことができます。特に当院の泌尿器科では、前立腺肥大症、前立腺がんに代表される前立腺疾患に力を入れています。患者さま一人ひとりの状態に合わせて、腹腔鏡手術、内視鏡手術、ダ・ヴィンチ手術といったさまざまな手術を選択でき、手術以外でも、近年発展が著しい新規の薬物を用いた最新鋭の治療を行っています。

過活動膀胱とはどのような病気なのでしょうか?

その名の通り「膀胱が自分の意思とは関係なく活動し過ぎてしまう」病気で、尿もれ・頻尿などを引き起こします。「トイレが近い」「がまんできずにもらしてしまう」などといった症状です。過活動膀胱で悩まれている方は、日本国内に1,000万人近くいるとされ、泌尿器科の中では一番多い疾患です。排尿に関することなので「受診するのが恥ずかしい」と思われる方が多いと思いますが、ちょっとでも不安があるようでしたらぜひ気軽に相談してください。多くの場合、適切な治療で改善が期待できますし、重大な病気の初期症状を見つけることができるかもしれません。

前立腺肥大症とはどのような病気なのでしょうか?

前立腺とは下腹部の恥骨の裏側にある臓器のことで、膀胱の出口で尿道を取り囲むように存在しています。前立腺肥大症は、この前立腺が大きくなることで膀胱や尿道が圧迫され、排尿のトラブルなどを引き起こす病気です。治療法としては、まずは薬物治療を行いますが、薬の効果があまり見られない場合は手術という選択肢もあります。当院ではレーザー光を用いたHoLEP(ホーレップ)と呼ばれる前立腺内視鏡手術を導入しています。出血が少なく、ご高齢の患者さまでも負担が少なく、安心して受けられる手術となっています。

前立腺がんを早期発見するにはどうしたらいいのでしょうか?

男性のがん羅患率でつねに上位を争うのが前立腺がんです。近年ではさまざまな治療法が確立され、死亡率としては減少傾向にあります。しかし、前立腺がんというのは初期症状がほとんどなく、発見された頃には「かなり進行していた」というケースが少なくありません。ですので何より、早期発見・早期治療が重要となってきます。早期発見のためにぜひおすすめしたいのがPSA検査です。採血のみの簡単な検査で前立腺がんの可能性を判断することができます。手術が必要となった場合、当院では患者さまの状態に合わせて、薬物治療やダ・ヴィンチ手術を行っています。ダ・ヴィンチ手術は前立腺がある狭い骨盤内での操作で特に威力を発揮し、傷や痛みの少なさ、出血量の少なさといった利点があります。

ワンコインでPSA検査を!

蒲郡市では51歳以上の市民を対象に、500円で前立腺がん検診(PSA検査)を受診することができます
詳しくはこちらをご覧ください。

健康推進課ホームページ

小児泌尿器科の専門外来について教えてください

当院は、大学病院や小児病院以外では珍しく、小児泌尿器科の専門外来を開設(隔週木曜日)しています。お子様における腎臓、尿道、生殖器などの先天性の疾患に関わる治療・手術に特化した外来となっています。代表的な疾患としては、水腎症、膀胱尿管逆流、停留精巣、尿道下裂などがあげられます。これらの疾患はお子様の時期に適切な治療を行い、将来、大人になってから困らないようにすることを目指します。このような生育医療の観点からも、当院の小児泌尿器科の役割はとても意味のあるものだと考えています。また、名古屋市立大学病院と密に連携することで、稀な疾患にもしっかり対応できる体制が整っています。

泌尿器科のココが強み!

  • 大学病院と遜色ないレベルで幅広い泌尿器疾患に対応
  • ダ・ヴィンチ手術をはじめ、一人ひとりに合わせた治療法を網羅
  • 全国的にも珍しい、小児泌尿器科の専門外来を開設

中根Dr.より一言

食事は一日3回ですが、おしっこは一日6~7回ほど行かれますよね。泌尿器科であつかう病気というのは、そのくらい生活に密接しているということなんです。「おしっこについて相談するのは恥ずかしい」「ガマンしとけばいいや」などと考えず、気になる症状がありましたら、まずは一歩踏み出してみてください。そうすることで、今後の人生における生活の質が大きく改善されることにつながるかもしれませんね。