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ドクターインタビュー

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聞いて納得・知ってて良かった!循環器内科の取り組みについて


藤田 浩志(ふじた ひろし)Dr.
【所属】循環器内科
【資格等】
  • 臨床研修指導医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会専門医
  • 経カテーテル的大動脈弁置換術SAPIEN実施医・指導医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(心臓機能障害)

循環器内科疾患の治療は蒲郡市民病院で完結させたい!

今まで蒲郡市民病院で行うことができなかった治療の導入を進めています

 以下の4つの治療を導入したことにより、今まで行えなかった循環器内科領域での治療を行えるようになり治療の選択肢が増えたことを実感しております。また、これらにより他病院への受診をお願いするような皆様にご迷惑をおかけすることも少なくなったのではないかと考えております。まだまだ足りないところはあるとは思いますが、今後も循環器内科は治療の選択肢を増やすことで治療の幅を広げ蒲郡市民病院の循環器内科であれば大丈夫と思ってもらえるような診療を行えるように努力していきたいと思っています。

①石灰化を切断するデバイスを導入

 狭心症に対しての心臓カテーテル治療において、通常のバルーンでは拡張困難な石灰化病変に対して、石灰化を切削してくるデバイス(ロータブレーター・ダイアモンドバック)が使用できるようになりました。

②頻脈性不整脈へのカテーテルアブレーションの開始

 不整脈領域では頻脈性不整脈に対しての治療であるカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)を 2023年4 月より開始しました。また、徐脈性不整脈に対してリードレスペースメーカーの植え込みも可能となっております。

③ECMO(体外式膜型人工肺)の導入

 補助循環装置(ECMO※1)の導入を行いました。ECMOは、通常の治療では救命困難な重症循環不全や呼吸不全のうち、可逆性の病態に適応されます。一度破綻してしまった循環・呼吸を原疾患の治癒・回復するまで循環・呼吸機能を補助する治療になります。
※1:extracorporeal membraneoxygenation(体外式膜型人工肺)

④閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療を開始

 閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療も開始しました。循環器内科は心臓疾患を中心に診療を行っていますが、血管(動脈)疾患に対しても診療を行っています。閉塞性動脈硬化症は下肢動脈の動脈硬化により血管が細くなったり詰まったりしてしまう疾患です。下肢への血流不足により、歩くと足が痛くなり休むと楽になる間欠性跛行といった症状が出現したり、足の潰瘍・壊疽が出現し下肢の切断に至ってしまうこともあります。これら狭窄・閉塞してしまった下肢動脈に対してカテーテル治療を行うことで症状の改善・下肢切断を防ぐことができます。

循環器内科診療はチーム医療!

循環器疾患の診療は医師だけで治療が完結できるわけではありません

 例えば急性心筋梗塞における心臓カテーテル治療は、迅速な対応が必要となり、看護師・放射線技師・臨床工学技士との連携が大変重要となります。また、急性心筋梗塞後、重症心不全の方に対するリハビリ・運動療法には理学療法士との連携も必要とされます。このように循環器疾患の診療はメディカルスタッフとの連携が重要なカギになります。常に多職種との連携を深め、これからも皆様が安心でき信頼できるような診療体制を作れるように頑張っていきたいと思っています。

このほか藤田Dr.が医師になったきっかけ、循環器内科で行う治療などのインタビューは、海風16号に掲載しています!