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ドクターインタビュー

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聞いて納得・知ってて良かった!人工股関節手術について


手術支援ロボット「Mako」実演の様子

磯部 雄貴(いそべ ゆうき)Dr.
【所属】整形外科
  • 整形外科学会専門医

やさしく、痛みの少ない人工股関節手術を目指して

当院の人工股関節手術への考え方

股関節の痛みは、歩く、立つ、座るといった日常の動作をつらくし、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。
「手術が怖い」「痛みが心配」「本当に良くなるのか不安」――そう感じる患者さんも多いと思います。
当院では、“できる限り体に負担の少ない治療” を大切にしています。
そのため人工股関節置換術(THA)では、筋肉を切らずに行える前方アプローチ(DAA)を基本とし、術後の痛みや出血を最小限に抑える工夫を積み重ねています。

筋肉を切らない「前方アプローチ」とは?

前方(太ももの前側)から進入することで、筋肉を切らずに手術を行う方法です。

✔ 術後の痛みが少ない
✔ 回復が早く、歩行開始がスムーズ
✔ 脱臼のリスクが低い

難易度は高い手術ですが、経験を積むことで、安全に、そしてより正確にインプラントを設置できるようになります。

正確なインプラント設置のために

人工股関節が正しい位置に入っているかどうかは、術後の安定性や脱臼リスク、長期成績を大きく左右する重要なポイントです。
当院では以下の取り組みで「精度の高いTHA」を実現しています。

・術中レントゲンでリアルタイムに確認
手術支援ロボットにより、さらに高い精度で設置 

痛みの少ない手術のために

麻酔科医を中心とした疼痛管理(Pain management)チームが、術前から術後まで一貫してサポートします。

・患者さんごとの痛みの感じ方を丁寧に評価
・最新の知見に基づく薬剤選択
・必要最小限の鎮痛薬で安全にコントロール


その結果、術後の痛みは「痛みはない・軽い痛みだった」(NRS 0–3)と答える患者さんが約9割という良好な結果が得られています。(2025/4月-11月集計)

手術から退院までの流れ(目安)

・手術1か月前:全身検査
・手術1週間前:麻酔科・歯科口腔外科の術前診察
・前日または当日:入院
・手術翌日:歩行開始
・術後10日ほどで退院(平均)

退院は、
・1本杖での歩行
・階段昇降
・300m程度の連続歩行
が可能になったタイミングを目安にしています。
入院期間はご希望やご事情に合わせて、短め・長めの調整も可能です。

退院後の通院

・術後1か月
・3か月
・6か月
・1年

以降は1年ごとの定期診察となります。
人工関節は「一生のお付き合い」だからこそ、定期的なチェックがとても大切です。


股関節の痛みでお困りの方へ

「手術は最後の手段だと思っている」
「まず相談だけしてみたい」


そんな方も、どうぞ遠慮なくお越しください。
股関節のいまの状態を丁寧に評価し、保存療法(リハビリや薬による治療)から手術まで、その方に最適な治療を一緒に考えていきます。

医師としての思い

出前講座の様子

私が大切にしているのは、“この患者さんが、術後どんな生活を送りたいのか”という視点です。

・痛みを気にせず歩きたい
・また旅行に行きたい
・孫と散歩がしたい
・仕事に無理なく復帰したい



患者さん一人ひとりの“望む未来”は異なります。
THAは、単に人工関節を入れる手術ではなく、
その人の人生を前向きに取り戻すためのサポートだと考えています。

「痛みに縛られた生活を変えたい」
「まだ自分の脚で人生を楽しみたい」

そんな思いを持つ患者さんに、安心して治療を受けていただけるよう、これからも精度の高い、安全でやさしい医療を提供してまいります。