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薬局



お薬についてのよくある質問

Q. 食間っていつなの?

  • おくすりには、種類によっておおよそ飲み方が決められています。「食間」とは食事と食事の間、たとえば朝食と昼食の間に服用しましょう。食後2時間くらいが目安です。
  • 食事中ではないので間違えないようにしましょう。食べ物の影響を受けずにおくすりを吸収させます。
  • その他の服用方法は下記の表を参考にしてください。
薬の服用方法
食前 食事の前、30分以内に服用しましょう。 経口糖尿病薬や漢方、制吐薬などは食前服用が一般的です。
食後 食事の後、30分以内に服用しましょう。 食べ物と一緒にお薬を吸収させたり、お薬による胃への刺激を和らげます。
寝る前 就寝前、15分以内を目安に服用しましょう。 睡眠導入剤、下剤などがあります。
頓服 食事とは関係なく、必要に応じてお飲みください。 解熱剤や鎮痛剤などがあります。 医師の指示に従って、服用する時間をあける必要があります。

Q. 飲み忘れたらまとめて飲んでいいの?

  • 例えば、「朝飲むのを忘れたのでお昼にまとめて朝の分と昼の分を飲んでしまう」など、2倍量を飲むことはいけません。
  • お薬の量や回数はその薬の効果がもっとも発揮されるように定められて配られています。
  • お薬は患者さんに適切な量をきっちりと測られた上でお配りしています。その量より少ないと効き目がなく、その量より多いと副作用が現れることがあります。
  • 調子が良いからと、飲む量を勝手に減らしたり、早く直そうと倍の量を服用してはいけません。また、回数を減らすと効果が1日持続しないことがあります。指示通りの服用をお願いします。

Q. お薬は何で飲めばいいの?

  • コップ一杯の白湯か水で飲みましょう。飲みやすくなりますし、お薬が溶けやすくなって吸収がよくなります。
  • 飲む水の量が少ないと、お薬が食道に止まってその部分が炎症を起こしたり、潰瘍が出来る事があります。必ずコップ一杯の白湯か水で飲みましょう。

Q. 牛乳やお酒でお薬を飲んでいいの?

  • お薬の種類によっては、次のように効き目が悪くなったり、逆に作用を増強させてしまうので上記でも書いたようにお薬は「白湯か水」で飲みましょう。
  • 白湯や水以外で飲んだ場合、どのような影響があるのか下記を参考にしてください。
牛乳 ある種の抗生物質では、牛乳のカルシウムと結合して吸収されにくくなります。 つまり、くすりの効き目が出にくくなります。 その他の薬でも、牛乳に含まれるカルシウムなどによって影響を受ける薬もあります。
アルコール 眠剤や精神安定剤、鎮痛剤や抗ヒスタミン剤などでは、お薬の作用が強く出て副作用が現れる可能性があるので特に注意しましょう。
お茶 大部分のお薬に影響はありませんが、中にはお茶やコーヒーに含まれるカフェインで効き目が弱められる薬もあります。
グレープフルーツジュース 血圧を下げる薬の中には、分解を邪魔されて作用が強く出てしまい、副作用が強く現れることがあるので注意が必要です。 どれくらい分解が邪魔されるかの程度は、血圧を下げる薬の中でも大きく違いがあります。また、一緒に飲まなくても薬とグレープフルーツジュースを飲む間隔 が短いと影響が出てしまいます。 基本的には、血圧を下げる薬を服用している間は、飲まない方が良いでしょう。 ちなみに、これはグレープフルーツの成分の為ですのでこの成分の入ってないみかん等は大丈夫です。 血圧を下げる薬の中にもまったく影響を受けないものもありますので、詳しいことはかかりつけの薬局の薬剤師にお尋ねください。
お薬は白湯か水で飲みましょう。

Q. お薬の保存方法を教えてください。

  • お薬は、室温で保存しましょう。
  • 一般に室温とは、陽の当たらない涼しいところです。例えば、引き出しの中などが適しています。
  • 散剤(粉薬)では、湿気が多い時(梅雨の時期など)は、乾燥剤を入れた缶の中に保存することによって散剤の湿気や変色を防ぐことが出来ます。
内服薬の保存方法
散剤 室温保存
錠剤やカプセル剤 室温保存
水剤 冷蔵庫保存
散剤や錠剤、カプセル剤を冷蔵庫で保存してはいけない理由
冷蔵庫内では、乾燥すると言われていますが、冷蔵庫から出した後の結露で、散剤や錠剤、カプセル剤などは湿気を起こして効力が低下したり、変色したりするため冷蔵庫保存はさけなければなりません。
外用薬の保存方法
貼り薬 室温保存
塗り薬(軟膏やクリーム) 室温保存
目薬 開封後冷蔵庫保存
座薬 冷蔵庫保存
その他、こういう場合にもご注意ください。
直射日光、高温、湿気に弱いので、直射日光の当たる所や車の中、湿気の多いところに薬を置きっぱなしにしないでください。
しかし、例外もあり、薬品の性質は様々ですので薬袋に記載されてる場合は、その通りに保存するようにお願いします。

薬局トピックス

インフルエンザと普通の風邪との違い

インフルエンザは普通の風邪(普通感冒)ではありません。
両者の違いを簡単にまとめてみましたのでご参考にしてみてください。

普通の風邪(普通感冒)

  • ライノウイルスやコロナウイルス等の感染によっておこります。
  • 症状としては、「のどが痛い」「鼻がむずむずする」「鼻水がでる」「くしゃみやセキがでる」「鼻がつまる」などの鼻炎症状が中心で、発熱はない、もしくは軽度で37度台。(初期症状としては、のどが痛い、鼻水が出る、くしゃみ)
  • 全身症状はあまりみられず、経過や予後ともに良好で1週間ほどで治ります。

インフルエンザ

  • インフルエンザウイルスの感染によっておこります。
  • インフルエンザは、急激に発症し、「寒気」「倦怠感」「頭痛」「全身の筋肉痛」「関節痛」で始まります。
  • 急激な発熱(39度以上)、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状が特徴で、あわせてのどの痛み、鼻水が出るなどの症状も見られます。
  • さらに気管支炎、肺炎なども併発しやすく、重症化することが多いのがインフルエンザの特徴です。なかでも、肺炎はとりわけ高齢者においても併発しやすく、インフルエンザによる死亡の主な原因となっています。
  • また、日本では流行する時期も大体決まっていて、12月から3月に流行します。インフルエンザは通常一週間ほどで治りますが、栄養状態の不良や寝不足、過労などの悪条件が重なると重症化、遷延化する場合もあります。

インフルエンザにかからない為には

インフルエンザは、インフルエンザにかかった患者さんのくしゃみや咳などで空気中に拡散されたウイルスを鼻腔などの気道に吸入することによって感染します。
また、ウイルスは低温度、低湿度を好み、乾燥しているとウイルスが長期間空気中を漂っています。
私たちの体も、冬の時期の乾燥した冷たい空気でのどや鼻の粘膜が弱り、これが日本での12月から3月にインフルエンザが流行する原因とされています。

日常生活での予防方法

人ごみを避ける
  • インフルエンザが流行してきたら、ウイルスを寄せ付けないようにしましょう。
  • 特に高齢者や慢性疾患を持っている人は、人ごみや繁華街への外出は控えましょう。
バランスよい栄養と休養を十分とる
  • 体力と抵抗力を高めましょう。疲れているときや睡眠不足の時に外出すると、インフルエンザに感染しやすくなります。
適度な温度や湿度を保つ
  • 室内では、加湿器などを使って適度な湿度を保ちましょう。
マスクの着用や帰宅時のうがい、手洗いをする
  • マスクの着用は、くしゃみや咳などから感染するのを防ぐ効果があり、うがいと手洗いは風邪の予防とあわせてオススメします。

ワクチン接種での予防方法

  • 流行前に予防接種を受けることが、欧米では一般的な方法になりつつあります。
  • 予防接種をうけないでインフルエンザにかかった人の70%から80%の人は、予防接種を受けていればインフルエンザにかからずにすむか、かかっても症状が軽くてすむという有効性が証明されています。
  • 特に、高齢者の場合は、肺炎やインフルエンザによる入院、死亡を減らすことが証明されています。
  • 65歳以上の高齢者の方や乳幼児、基礎疾患を持っている方(気管支喘息などの呼吸器疾患、慢性心不全、先天性心疾患などの循環器疾患、糖尿病、腎不全、免 疫不全症、免疫抑制剤による免疫低下も含む)などは、インフルエンザの重症化を防ぐためにワクチンによる予防が望ましいと考えられてます。
  • また、これらの方と同居している家族の方や、お世話をしている方にもワクチンの摂取をオススメします。

インフルエンザにかかったと思ったら?

  • インフルエンザの症状が出たら、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。
  • 単なる風邪だと軽く考えて、以前に病院などでもらった抗生物質や市販の風邪薬を飲んでも、インフルエンザには直接効くものではありません。
  • 最近、発症から2日以内であればインフルエンザウイルスの活動を抑える治療ができる薬が処方されるようになりました。早ければ早いほど効果的です。
  • 安静にして、休養をとりましょう。特に睡眠時間を十分にとることが大切です。
  • 乾燥するとインフルエンザにかかりやすくなるので、部屋の湿度を保ちましょう。
  • 水分を十分にとりましょう。特に高齢者や乳幼児では、高熱による食欲不振により、脱水症状になりやすいので気をつけましょう。
  • 早めに治療することは、自分の体を守るだけでなく、他人にインフルエンザをうつさないという意味でも重要です。

インフルエンザ豆知識

インフルエンザの名前の由来
  • 16世紀のヨーロッパでは、この爆発的な流行を示す咳を伴う熱病を「インフルエンザ」と呼んでいました。その流行が周期的に現れることから、イタリアの星占いたちがこれを星の「influence(影響)」と考え、インフルエンザと呼んだと言われています。
インフルエンザの流行の歴史
  • インフルエンザの流行について、最も古い記載は紀元前412年のヒポクラテスとリヴィによるとされています。日本では、平安時代(貞観4年:862年)にインフルエンザの流行を窺わせる記述がありました。
  • 20世紀に入ってから、今までに4回インフルエンザの大流行(パンデミック)がありました。
  • 1918年から1920年の「スペイン風邪」、1957年から1958年の「アジア風邪」、1968年から1969年の「香港風邪」、1977年から1978年の「ソ連風邪」です。
  • 1918年から1920年にかけて3波にわたって全世界を襲ったスペイン風邪は、2000万人以上の死者を出し、疫病史上有数の大災害となりました。

薬剤師の仕事とは?

薬剤師は、医事や看護師、その他の医療スタッフとともに医療チームの一員として、高度な医療を着実に支えています。

調剤・製剤

  • 処方せんの内容について、飲み合わせ、副作用量、飲み方などのチェックを行い患者さん一人一人に適した形で調剤します。
  • また、必要に応じて病院独自の製剤を行います。

服薬説明(外来・入院)

  • 患者さんがお薬を正しく使えるように、お薬の効果や使い方、注意点などをお伝えします。
  • また、患者さんからのお薬に関するご相談にも応じます。

薬歴管理

  • 複数の診療科にかかっていて、それぞれの処方が適切であっても一緒に使うと相互作用が起こる可能性があります。
  • これを未然に防ぐために、患者さんが受ける薬物療法の情報を集約し、管理します。

注射薬の調剤

  • 処方せんの内容について、投与量や期間などのチェックを行い、注射薬の調剤を行います。
  • また混合を含め、無菌室での調剤が行われています。
  • 注射薬の中には混合すると濁ったり薬の効力が落ちることもありますので、これも事前にチェックします。

医療チームカンファレンス

  • 患者さんの治療にあたっては、医師や薬剤師、看護師、その他の医療スタッフがチーム一体となって取り組んでいます。
  • 薬剤師は、患者さんに最も適した安全で効率的な薬物療法を行うために、医療チームのスタッフと綿密な連携を取っています。

医療品情報の管理

  • 薬剤師は、薬のスペシャリストです。数多くあるお薬の効果や副作用の情報を収集し、管理しています。
  • 薬の知識や最新情報を医師や看護師などに的確に提供し、治療の現場を支えています。

医療品の管理と提供

  • 病院内において、医薬品の購入とその保管、そして各部署への供給と一貫した管理を行います。
  • 特に、品質の管理(温度や湿度、光など)には万全を期しています。
  • さらに、血液を原料とする医薬品については製造番号や使用した患者さん、投与量などを10年間にわたって管理します。

当院は薬学生実務実習受入施設です

薬学生実務実習への取り組み

薬学生実務実習受入施設証

当院薬局では、県内外薬科大学の薬学生実務実習を受け入れています。
病院薬剤師の業務と責任を理解し、基本的知識、技能や姿勢を学ぶため、2ヵ月半の実習では、基本的知識、技能、態度を習得できるような参加型実習を実践しています。また、調剤業務や病棟業務だけでなく、栄養サポート、糖尿病指導、感染対策、緩和ケア、認知症ケア、褥瘡対策などのチーム医療における薬剤師の役割を体験してもらえるようなプログラムや実習環境を整え指導を行っています。