低侵襲手術支援ロボット ダヴィンチ
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呼吸器外科・消化器外科・泌尿器科・婦人科で積極的に手術をおこなっています
<呼吸器外科の症例>
肺がん・縦隔腫瘍
<消化器外科の症例>
胃がん・直腸がん
<泌尿器科の症例>
前立腺がん・腎がん・腎細胞がん・腎盂尿管移行部狭窄・水腎症
<婦人科の症例>
子宮筋腫や子宮腺筋症など・骨盤臓器脱
大学病院と遜色のない医療の提供を目指して
平成30年4月1日から、『蒲郡市民病院の医療機関としての機能の充実・強化』を図るべく、当院は名古屋市立大学と寄附講座を締結いたしました。そしてその一つに、愛知県下で初めてとなる試みである大学の教員の資格を持ったまま当院に赴任できる仕組みを新たに作り、この仕組みによって大学病院と遜色のない医療が、これまで以上に提供しやすくなりました。
ダヴィンチ手術に関しましても、名古屋市立大学病院と密に連携を図り、蒲郡地域の皆さんに安心・安全で高度な医療を提供できるように体制を整えております。
平成30年4月1日から、『蒲郡市民病院の医療機関としての機能の充実・強化』を図るべく、当院は名古屋市立大学と寄附講座を締結いたしました。そしてその一つに、愛知県下で初めてとなる試みである大学の教員の資格を持ったまま当院に赴任できる仕組みを新たに作り、この仕組みによって大学病院と遜色のない医療が、これまで以上に提供しやすくなりました。
ダヴィンチ手術に関しましても、名古屋市立大学病院と密に連携を図り、蒲郡地域の皆さんに安心・安全で高度な医療を提供できるように体制を整えております。
ダヴィンチ手術とは
ダヴィンチ手術は
従来の腹腔鏡手術の弱点を克服し利点を生かした手術です。
従来の腹腔鏡手術の弱点を克服し利点を生かした手術です。
腹腔鏡手術は、大きく腹部を切開して行うため患者さんへの負担が大きい開腹手術と異なり、腹部に空けた小さな穴からカメラや鉗子を挿入し、モニターで観察しながら行う手術です。
より低侵襲に行うことができるため、傷が小さく、術後の痛みが少なく回復までの期間が短くなることが期待できる手術です。
ダヴィンチ手術は、この腹腔鏡手術と同じようにいくつかの小さな切開部を作り、外科医の操作に従って内視鏡・メス・鉗子を動かして手術を行う内視鏡手術支援ロボット手術です。
ダヴィンチ手術の特長
1.体への負担軽減
数カ所の小さな切開部から手術を行うため、傷が小さく、出血も抑えられ、手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減されます。
2. 拡大された高画質の3D(3次元)視野
術者が操作する機器(コンソールモニター)には、高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。これにより、適切な手術部位や組織の細かい構造を明瞭に観察することで、より安全な手術を行うことができます。
3. 精密な操作が可能
医師がロボットアームに装着されている鉗子やメスを操作します。
ダヴィンチの鉗子は、腹腔鏡の鉗子より多くの関節があり自由度が上がっており、人間の手より大きな可動域をもち、従来の手術では不可能であった複雑かつ繊細な動きが可能です。
また、手ぶれ補正機能を備えており、安定した自然な動きで手術を行うことが可能です。
ダヴィンチの鉗子は、腹腔鏡の鉗子より多くの関節があり自由度が上がっており、人間の手より大きな可動域をもち、従来の手術では不可能であった複雑かつ繊細な動きが可能です。
また、手ぶれ補正機能を備えており、安定した自然な動きで手術を行うことが可能です。
当院のダヴィンチ手術
はじめに
2018年4月から着任しました中根明宏です。微力ではありますが、蒲郡地域の皆様に医療の分野からお役立てできればと考えております。
私はこれまでに様々な泌尿器科疾患に対し診断から治療まで幅広く携わって参りました。特に腹腔鏡手術は自分の専門分野と考えております。腹腔鏡手術における最先端のシステムである手術支援ロボット"da Vinci"を用いた手術に関しても前任の病院から数多く経験しております。
そのような中で、当院では2019年7月から"da Vinci Xi"を導入いたしました。この機器の導入により、当院の基本方針である「患者さまに最前の医療を行う」ことを達成するために、「大学病院と遜色のない医療を提供する」ことがまた1つ可能になったと考えております。
私はこれまでに様々な泌尿器科疾患に対し診断から治療まで幅広く携わって参りました。特に腹腔鏡手術は自分の専門分野と考えております。腹腔鏡手術における最先端のシステムである手術支援ロボット"da Vinci"を用いた手術に関しても前任の病院から数多く経験しております。
そのような中で、当院では2019年7月から"da Vinci Xi"を導入いたしました。この機器の導入により、当院の基本方針である「患者さまに最前の医療を行う」ことを達成するために、「大学病院と遜色のない医療を提供する」ことがまた1つ可能になったと考えております。
患者さまに「やさしい」手術とは
病気の治療には高い「効果」をめざすことが必要ですが、もう1つの観点として、どの程度の「侵襲」があるのかを理解して行うことが重要です。とても「効果」の高い治療であっても、「侵襲」が強く、治療後に後遺症で苦しむような方法は必ずしも良い治療ではないことがあります。
手術治療における「侵襲」には手術時間、出血量、傷の大きさなどがあります。腹腔鏡やロボット手術はこの「侵襲」を低くすることできる点が大きなメリットです。また、これらの低侵襲手術を安全に行うために、泌尿器腹腔鏡手術には日本泌尿器科学会や日本泌尿器内視鏡学会による技術認定制度があり、私も研鑽により取得しております。以上から当院では可能な限り低侵襲な、患者さまに「やさしい」泌尿器科手術を行うことを目標にしております。
手術治療における「侵襲」には手術時間、出血量、傷の大きさなどがあります。腹腔鏡やロボット手術はこの「侵襲」を低くすることできる点が大きなメリットです。また、これらの低侵襲手術を安全に行うために、泌尿器腹腔鏡手術には日本泌尿器科学会や日本泌尿器内視鏡学会による技術認定制度があり、私も研鑽により取得しております。以上から当院では可能な限り低侵襲な、患者さまに「やさしい」泌尿器科手術を行うことを目標にしております。
ロボット手術について
2017年には全世界で年間80万件程度のロボット手術がされたと言われておりますが、ロボット自体が誤作動するなどの報告はなく、非常に安全な手術システムであると言えます。病気や体の状態は個々の患者さまで違うことなどから手術治療は絶対に安全であるとは言えませんが、習熟した執刀医が行うことで、今までの術式に比べても安全性は高く、患者様へのメリットが多い方法と考えられます。
当院が導入した"Da Vinci Xi"を用いた手術は、腹腔鏡手術のメリットを引き継いだまま、デメリット部分をロボットの機能により改善し、執刀医をサポートすることで、執刀医のもつ手術技術を最大限に発揮させるものです。(決してロボットが自動的に手術を行う訳ではなく、あくまで執刀医が直接操作し、それをサポートするものですのでご安心ください。)
当院が導入した"Da Vinci Xi"を用いた手術は、腹腔鏡手術のメリットを引き継いだまま、デメリット部分をロボットの機能により改善し、執刀医をサポートすることで、執刀医のもつ手術技術を最大限に発揮させるものです。(決してロボットが自動的に手術を行う訳ではなく、あくまで執刀医が直接操作し、それをサポートするものですのでご安心ください。)
da vinci オペの様子
腹腔鏡手術のデメリットとしては、手術器具の操作に制限がある点や手術技術の習得に時間がかかることがありました。もちろんロボット手術を行うためにも十分な研修をする必要がありますが、従来の腹腔鏡手術に比べ手術の上達が早いと言われています。拡大された高画質の3D視野と繊細な操作が可能なロボットアームは手術合併症を減らし、早期退院も可能になります。また機能を温存する高度な手術も可能となります。治療後の患者さまの日々の生活までを考慮した「やさしい」手術を行うことができます。