令和6年度 蒲郡市民 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 560 120 107 176 256 469 764 1507 1458 395
退院患者さんの年齢階級別集計となります。
退院患者さんを年齢階級別に集計することにより、当院の患者構成や特徴をある程度知ることが出来ます。
80~89歳代が最も多く全体の25.5%を占めております。また、70歳以上では58.8%となっており、昨年度の59.26%より、0.46%減少しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 139 2.88 2.57 0.00 69.71
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 126 2.98 3.27 0.00 70.91
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 112 6.11 4.18 0.89 72.80
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 94 38.11 20.78 13.83 82.57
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 89 23.01 16.40 4.49 84.55
当院では、ご高齢の方が多く通院されており、中でも心不全・誤嚥性肺炎・尿路感染症の患者さんが多く入院しております。
ご高齢の方にも優しい医療を心がけております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 135 2.04 2.10 0.00 3.76
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 38 4.58 6.22 0.00 1.82
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 38 3.11 5.55 0.00 3.39
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 35 7.34 6.00 5.71 -
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 5.31 6.38 0.00 3.83
気管支炎は風邪などで免疫力が低下しているときに細菌やマイコプラズマなどの病原微生物やウイルスに感染することで起こる病気です。急性細気管支炎はRSウイルス感染症やヒトメタニューモによるものが大半を占め、2歳未満の乳幼児に多いです。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 72 3.44 4.54 0.00 74.01
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 41 5.93 5.99 0.00 62.05
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 33 7.15 7.05 0.00 64.30
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 9.97 9.08 0.00 71.91
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 29 15.31 14.81 0.00 75.62
呼吸器外科では、診療科開設3年目の令和6年度の手術総数は76例でありました。最も多かったのは肺がんで34例(そのうち原発性は30例)、次に気胸が20例、そして農協9例へと続きます。心臓を除く、肺・胸壁・縦隔にわたる胸部の全疾患を低侵襲的外科治療で治すことを目的に頑張っております。
消化器外科では、鼠径ヘルニア専門外来を開設しております。鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根(鼠径部)にある腹壁の開口部から、腸管等が突出した状態のことを言います。手術以外では治療方法がありません。大腸がんを対象にロボット手術を行っており、また胃がんをはじめとする消化器がんや胆嚢結石などの腹腔鏡手術も行っております。緊急を要する急性虫垂炎、急性胆嚢炎、腹膜炎、腸閉塞など、幅広い領域の疾患に対して外科治療を行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 171 29.99 25.29 64.33 83.63
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 17 4.47 5.95 0.00 67.00
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 14 33.43 17.84 0.00 63.71
160760xx02xxxx 前腕の骨折 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 12 2.00 3.06 0.00 52.00
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 11 14.27 14.04 0.00 74.00
高齢になって骨粗鬆症になると、骨が脆くなります。比較的軽い外力で骨折します。大腿骨頚部骨折に対して骨折観血的手術や人工骨頭挿入術を行っております。手術後には地域連携パスを活用して近隣の回復期病院へ転院し、早期に自宅に帰れるようにしています。発症時から診療計画を作成し、治療をする全ての医療機関で共有しています。また、骨粗鬆症による圧迫骨折、前腕骨折も多くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 99 18.88 16.89 31.31 77.82
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 10.12 9.83 3.03 81.76
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 20.04 7.99 21.43 79.79
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 28.56 18.68 51.85 68.85
010060xx99x41x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病あり 20 44.05 29.66 75.00 84.60
扱う疾患は、脳腫瘍、頭部外傷、脳血管障害、水頭症が主なものです。脳腫瘍には、手術、化学療法、放射線治療を患者様にあった治療を選び、脳血管障害、外傷、水頭症には、顕微鏡、ナビゲーション、モニタリングなどの機器を利用し、患者様の状態に即した手術、治療を行っています。入院患者数の多い脳梗塞については、tPA静注療法、機械的血栓回収術始め、抗血栓療法、脳梗塞リスク評価を行っています。頸動脈高度狭窄には、一例ごと症例検討し頸動脈ステント術あるいは頸動脈剥離術を選択し行っています。脳動脈瘤についても症例ごとにコイル塞栓術或いは脳動脈瘤頚部クリッピング術を選択し行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 33 8.39 5.88 0.00 47.30
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 27 10.30 9.40 0.00 32.78
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 - 3あり 定義副傷病なし 27 3.48 4.12 0.00 61.67
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 22 7.55 5.97 0.00 45.14
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 21 8.48 7.74 0.00 71.90
婦人科疾患に関して、良悪性腫瘍の手術治療を幅広く行っています。早期に見つけるためには、人間ドックや健診を受けていただくことが重要です。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 408 1.80 2.49 0.00 75.45
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 重症度等片眼 15 1.93 4.52 0.00 70.07
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 - - 4.83 - -
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 重症度等片眼 - - 7.53 - -
020350xx97x0xx 網脈絡膜の疾患 手術あり 手術・処置等2なし - - 6.23 - -
白内障の手術を多く実施しており、日帰り入院・1泊2日入院・外来手術を実施しております。白内障とは水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波水晶体乳化吸引術)、眼内レンズを入れるという方法で行われています。眼内レンズは機能の面から、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズに大きく分かれます。眼内レンズの種類により、見えやすくなる距離や特徴が異なります。どのレンズを選択するかは、主治医が患者さんと十分相談し決定されます。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 31 5.81 5.63 0.00 41.87
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 30 6.40 7.35 0.00 13.47
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 14 5.71 5.84 0.00 52.07
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 10 4.50 4.67 10.00 65.30
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり - - 2.02 - -
扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎疾患が最も多くなっています。急性疾患の治療から慢性の手術適応となる疾患まで扱っております。次に、アデノイドの慢性疾患が多くなっております。アデノイドとは鼻の一番奥の上咽頭と呼ばれる場所のことで5,6歳ごろに肥大し、徐々に小さくなります。アデノイドの肥大により、呼吸がしづらくなるなどの症状が続く場合にはアデノイド切除術を実施しています。前庭機能障害は平衡感覚をつかさどる内耳にある前庭という器官が損傷を受けることによって、めまいなどの症状が起きる状態です。前庭は内耳に存在する器官であるため、めまいなどの症状の他に、聴力障害を併発することもあります。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 27 19.70 12.98 3.70 69.52
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 15 13.53 9.33 0.00 61.60
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし 11 1.91 2.63 0.00 50.09
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし - - 8.02 - -
080250xx99x0xx 褥瘡潰瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - 23.73 - -
膿皮症は主に細菌の感染で皮膚が化膿してしまう疾患の総称です。膿皮症は急性膿皮症と慢性膿皮症に分けられます。急性のものには膿痂疹や蜂巣炎、丹毒などが含まれます。慢性膿皮症の治療には大きく分けて保存的治療(軟膏や内服薬など)で治療する方法と、手術で膿皮症の皮膚を取り除く方法に分けられます。当院では急性の膿皮症患者が多いです。また、帯状疱疹症例の治療も多く行っております。帯状疱疹は水ぼうそう発症後に体内に残った水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。神経に沿って帯状に小水疱が発生し、悪化すると激しい痛みを伴います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 112 2.13 2.45 0.00 72.89
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 61 6.62 6.81 0.00 76.93
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 38 4.92 5.16 0.00 60.79
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 29 9.10 7.77 3.45 73.62
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 27 13.04 13.66 3.70 80.19
最も多い症例は、前立腺がんの確定診断をするための針生検(針を病変部に刺し、その中に組織の一部を入れて、体の外に取り出す。)となっており、1泊2日入院を実施しています。前立腺がんは、前立腺肥大症とともに、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。前立腺がんの根治的手術療法としては、「前立腺全摘除術」が行われます。前立腺全摘除術は、全身麻酔をした上で、前立腺と精嚢を切除し、さらに膀胱と尿道をつなぎ合わせる手術です。当院では、基本的にはロボット支援下手術を行っています。その他、膀胱の悪性腫瘍も多いため、内視鏡による手術を行っております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 21 - - 12 24 13 1 8
大腸癌 - 16 26 20 65 - 2 9
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 11 - 15 52 40 12 1 8
肝癌 - - - - - - 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
罹患率の高い5つのがん(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)を病期(ステージ)ごとに集計したものです。医師が「がん(がん疑い)」と診断した時に1件とカウントし、①がんの大きさや進展度、②所属リンパ節転移、③遠隔転移の有無によって病期(ステージ)が決定されます。病期(ステージ)は数字が大きいほど「進行しているがん」であると表されます。
病期(ステージ)が不明の症例は検査入院症例が含まれています。
当院では肺癌の患者さんが最も多く、次に大腸癌の患者さんが多くなっております。がんに対する治療法には大きく分けて、外科的切除・化学療法・免疫療法・放射線治療の4つがあります。当院では、この4つの治療法の他に緩和ケアも実施しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 10.33 50.67
中等症 63 18.43 76.17
重症 47 27.09 82.96
超重症 - - -
不明 - - -
市中肺炎とは普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。高齢者では症状がはっきりしない場合もあり、できるだけ早期に適切な抗菌薬を適切な量と期間で投与する必要があります。当院では肺炎が入院症例の中で多い疾患の一つです。重症(肺炎の重症度分類A-DROPスコア 3点)以上は入院が必要とされております。年齢が高い程、重症度が高くなり、入院期間も長くなる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 157 33.13 78.90 38.95
その他 15 21.40 76.07 3.49
脳梗塞は脳に酸素や栄養を送る血管が細くなったり、詰まったりしてしまうことによって、脳が壊死または壊死に近い状態になってしまう病気で、治療が遅れると死亡したり、重い後遺症が残りますが、発症後早期に治療することによって、社会復帰できる可能性が高くなります。当院では、発症3日目以内の受診・治療症例がほとんどです。後遺症を少しでも軽くするためには、一刻も早く治療を始めることが必要です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 152 1.51 3.39 0.65 71.32
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 81 2.06 2.60 0.00 73.19
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 51 2.65 11.86 5.77 77.57
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 42 1.00 2.50 0.00 68.71
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 37 2.41 10.11 0.00 76.22
内視鏡下で大腸ポリープを切除する手術を数多く行っております。ポリープを切除する場合には、高周波電流を用いて焼灼しつつ切除する方法と通電させないポリープ切除方法(コールドポリペクトミー)があります。また、鎮静剤(静脈麻酔)を使った苦しくない楽な大腸カメラ検査も行っています。また、当院では経皮的冠動脈ステント留置術も多く行っており、積極的に循環器疾患に対しての治療を行っております。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) - - - - -
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) - - - - -
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
当院では、出生した新生児の呼吸状態が安定しない場合は小児科医が対応して新生児ケアを行っております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 77 0.92 5.25 1.28 63.74
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 60 0.98 1.17 0.00 73.57
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 4.17 9.48 0.00 77.38
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 20 0.30 3.90 0.00 39.95
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除、1肺葉超・手術用支援機器使用) 15 1.80 12.00 0.00 70.07
日本呼吸器外科学会の手術教育部会部員、胸腔鏡手術インストラクターを経て、ロボット手術の認定プロクター(指導医)になっていることから、全例を胸腔鏡手術(胸部の内視鏡手術)やロボット手術で治療しております(胸腔鏡手術51例、ロボット手術16例)。そのため、患者さんにとっては創の小さな「優しい手術」であり、術後入院期間が1週間前後、退院後もすぐに社会復帰ができている状況です。
消化器外科では腹腔鏡手術を多く実施しております。腹腔鏡手術の対象となる疾患は、鼠径ヘルニア、胆石症、大腸癌、胃癌などです。腹腔鏡下手術は、開腹手術と比較して創が小さいため術後の痛みが少なく、術後の入院期間短縮が可能なため、退院後すぐの社会復帰が可能となります。また、術後の癒着が軽度であることも知られており、患者さんにとって「優しい手術」として普及しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)に対しては、ロボット手術の認定プロクターが(指導医)が在籍しております。特に、直腸癌に対しては積極的にロボット手術を行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 124 0.78 28.40 54.84 82.16
K0811 人工骨頭挿入術(股) 57 1.02 31.77 68.42 82.14
K0462 骨折観血的手術(下腿) 32 0.88 12.31 0.00 67.66
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 28 - 1.07 0.00 56.21
K0731 関節内骨折観血的手術(股) 19 0.84 20.68 40.00 78.63
平均年齢が80歳以上と高齢者に大腿骨骨折が多く発症しています。
大腿骨骨折に対して骨接合術や人工骨頭挿入術が数多く行われております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 32 1.66 12.16 9.09 81.00
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 12 9.33 16.92 25.00 68.00
K178-4 経皮的脳血栓回収術 11 0.09 60.55 66.67 82.36
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K1642 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
手術数で多くなっているのは、頭部外傷後2-3か月後に起こる慢性硬膜下血腫に対する手術で、高齢化、抗血栓薬内服している方の増加などを反映して多くなっています。患者様に安心して医療を受けて頂けるよう心がけています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 34 1.41 6.82 0.00 49.79
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 27 5.59 8.11 0.00 33.15
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 27 1.19 4.89 0.00 42.41
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術(内視鏡手術用支援機器使用) 19 1.05 6.63 0.00 72.68
K867 子宮頸部(腟部)切除術 19 - 0.63 0.00 39.47
腹腔鏡下膣式子宮全摘出術を最も多く行っております。近年徐々に普及しつつある術式で全腹腔鏡下子宮全摘出と腹腔鏡下子宮全摘術、腹腔鏡下手術併用膣式子宮全摘出の3種類があります。腹式手術では傷が残ってしまうのに対し、腟式手術はお腹を開けずに腟の方から子宮を摘出するため傷が残らない手術です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 402 - 0.80 0.00 75.64
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 19 0.05 0.68 0.00 68.63
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) - - - - -
K279 硝子体切除術 - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
白内障に対して濁った水晶体を除去し、代わりに眼内レンズを入れる水晶体再建術を多く行っております。次いで、硝子体茎顕微鏡下離断術となっております。網膜剥離、黄斑円孔、黄斑前膜、増殖性糖尿病網膜症、硝子体出血などが適応となります。硝子体とは、眼内を満たす無色透明のゼリー状の物体で、成分の殆どが水です。硝子体は水晶体後部に接し、一部は網膜とくっついています。硝子体は、眼球そのものの形状を保ったり、眼内に入ってくる光を屈折させたりする役割を担っています。硝子体手術は、混濁してしまった硝子体や、眼底出血、眼内で細胞が増殖し形成された増殖膜、網膜への牽引などの病因を除去することで、疾患が進行することを防ぎます。
また、各種眼科手術を中心に幅広い眼科診療を行っております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 26 0.88 4.92 0.00 14.50
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 13 0.69 4.00 0.00 51.46
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K342 鼻副鼻腔腫瘍摘出術 - - - - -
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
慢性扁桃炎や扁桃肥大に対しての口蓋扁桃手術や、慢性副鼻腔炎に対して行われる内視鏡下鼻・副鼻腔手術を多く行っております。また、甲状腺や耳下腺などの良性腫瘍の手術も行っております。大学より先生をお呼びして鼓室形成手術を行う場合もあります。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K014 皮膚移植術(生体・培養) - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
今年度は前年度と比較して皮膚腫瘍の手術例が少なめでした。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 65 1.38 4.12 0.00 77.18
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 38 3.24 3.5 0.00 60.66
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 22 0.36 6.14 0.00 61.50
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 20 2.45 6.05 0.00 71.95
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 18 1.50 11.56 0.00 73.06
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)を多く行っております。この手術法は、おなかを切ることなく内視鏡で膀胱腫瘍を切除する手術です。膀胱がんは、50歳以上の男性の方に多く発症すると言われています。血尿を認めた際は、専門医に受診してください。また手術用ロボット「ダヴィンチXi」を使用して前立腺がんに対する手術治療を多く行っております。さらに尿路結石に対してもレーザーを用い低侵襲に結石を破砕し除去する内視鏡手術を行っております。以上のように、ほとんどの泌尿器科手術治療に対して対応可能であり、内視鏡、腹腔鏡を用いた体にやさしい手術を中心に行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 17 0.29
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
医療の質向上のため、臨床上ゼロにすることは出来ませんが少しでも改善すべき項目として、4つの傷病名について公表しております。播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生じるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細血管内で微小血栓が多発して多臓器不全、出血傾向がみられる予後不良の病気です。
敗血症(sepsis)とは、感染に対する制御不能な生体反応に起因する、生命を脅かすような臓器障害のことで、感染が疑われSOFAスコアが2点以上増加するものを指します。細菌感染症の全身に波及したもので非常に重篤な状態であり、無治療ではショック、DIC、多臓器不全などから早晩死に至ります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
714 511 71.57%
手術後の安静臥床が肺血栓塞栓症を起こすリスクになると考えられており、リスクレベルに応じた予防行為の実施は、肺血栓塞栓症の発症率を下げることにつながると考えられています。肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を行った患者さんを対象とし、予防対策を実施した割合を抽出しております。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1182 952 80.54%
血液内に菌が侵入すると菌血症や敗血症などの重篤な感染症を引き起こします。早期に感染症の原因菌を突き止め、適切な抗菌薬を使用する必要があります。原因菌を突き止めるには血液培養は必要不可欠な検査です。血液培養は1セットのみの場合の疑陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
360 332 92.22%
近年、抗菌薬が効かなくなる抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加していることが世界的に問題になっています。不適切な抗菌薬の使用は耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬の適正使用には投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
74768 170 2.27%
転倒転落は患者さんのQOLを低下させ、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大につながります。認知機能の低下している患者や付き添いを必要とする患者はよ転倒リスクが高いため、よりいっそう患者に寄り添ったケアが重要となります。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
74768 8 0.11%
入院患者への障害に至らなかった転倒・転落の発生率と、転倒・転落によって入院患者に骨折または頭蓋内出血が発生した割合を示しています。転倒・転落の要因は、環境の変化や、疾患・治療・手術の影響によるものなど様々です。転倒・転落の発生要因を調査分析し、予防策を実施して、リスクを低減していく取り組みを行います。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
774 600 77.52%
全身麻酔の手術を対象に抗菌薬を術前投与することで、術後感染を予防することができ、入院期間の延伸や医療費の増大を抑えることができると期待されています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
72993 78 0.11%
褥瘡の発生は、患者の生活の質低下をきたすとともに、感染などにより、在院日数の⾧期化や医療費の増大にもつながります。そのため、褥瘡予防対策は提供されるべき医療の重要な項目の一つとなっています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3611 1769 48.99%
疾患の重症化リスクの高い年齢の患者に対し、入院後早期に栄養状態を総合的に判定することで、在院日数の短縮や予後改善につながるものと期待されています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
74768 7403 9.90%
身体的拘束とは、抑制帯等の用具を使用して、一時的に患者さんの身体運動を抑制する行為のことをいいます。身体拘束をすることで、認知症リスクやせん妄リスクの悪化につながります。身体的拘束をすることは患者さんの尊厳を傷つけるものであり、やむを得ない場合を除き原則禁止されています。多職種で患者ケアに取り組むことが重要とされています。
更新履歴
2025年9月29日
令和6年度病院指標を公開しました。